2024年1月 田村医師会会長から

2024年になりました。

年明け早々の自然災害や事故のニュースに心を痛めている方も多いと思います。

1日のテレビに映し出される能登の惨状に、一瞬どうすることもできない無力感を感じましたが、すぐに気を取り直し福島県医師会の対応を尋ねました。

振り返れば東日本大震災の折には全国から支援の手が差し伸べられました。災害の恐ろしさ・その後の避難生活の辛さを一番よくわかっているのは私たち福島県民だと思います。

特に被災地の高齢者や医療ケアの必要な方、要介護者の方たちが心配です。

近隣は勿論、全国から災害時に必要とされるあらゆる手が差し伸べられるとは思いましたが、福島県医師会としても日本医師会から正確な情報をいち早く取得し、かつ隣接する新潟県・山形県の医師会にも被害状況を尋ね、何が求められているのかをクリアにして、いざというときに動けるようにしておくべきと考え、2日に窓口となる対策本部を立ち上げていただきました。

この間、福島県医師会から国政に入られた星北斗参議院議員と地元の先崎温容県議会議員の迅速かつ的確なご尽力をいただいたことに感謝しております。

2日の事故では海上保安庁の皆様が能登への救援物資搬送の任務中に生命を落とされました。

本当に痛ましいことです。

ご遺族様には心からお悔やみ申し上げます。

また、年末年始の旅行の締めくくりが生命の危機を感じる悪夢と化した日航機の乗客の皆様の心中は察するに余りありますが、ともかくも皆様の生命が失われなかったことに安堵いたしております。

翌3日にも北九州市で大火災が発生し、今年はどんな年になるのだろうと漠然とした不安の中に4日仕事始めを迎えました。

仕事は待ってくれません。

コロナもインフルエンザも消えていないどころか勢いを増しつつあります。

今年も会員の一人一人が、その持ち場でベストを尽くすこと、それが大事だと思います。

あらためてお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りいたしますとともにご遺族の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。

そして一刻も早く安否不明者の発見がなされ、同時に孤立集落へ支援が届きますことをお祈りいたします。