田村医師会長から住民の皆様へ  コロナウィルス第九波に直面して

令和5年5月にコロナウィルス感染症の感染症としての分類が5類に変更されてから初めての夏休み、ご家族がお盆に帰省された方、またお盆休みに旅行された方もおられることと思います。

久々にコロナ前のような生活を楽しんでおられる中、まことに残念なことですが、田村医師会としては、この田村地方におけるコロナウィルス感染症第九波の進行をお知らせしなければなりません。

県の定点観測の結果からも、今、感染拡大第九波に突入していることは明白となっており、県内の複数の地域では、入院病床(コロナの患者さんの)が足りない事態となっています。

感染拡大の状態が以前ほど頻繁に報道されなくなったことで、関心が薄れがちになり、したがって予防行動が徹底されていないことも懸念されます。

感染症としての分類が5類に変更されても感染力や症状は以前と変わらないため、体力が衰えがちな高齢の方々や既往症のある方々が重篤な症状に陥られた場合には入院が必要になりますが、すでに病床が足りなくなっているというという状況を住民の皆様にお伝えすることにより、これから感染する方を減少させていくようにご協力をお願いしたいと考えます。

これまでに得たコロナウィルス感染症の知識を生かして、一人一人が予防行動を徹底させていくことが急務となっています。

学校など集団の現場では感染のリスクが高くなりがちですから、夏休み明けの予防行動を学校ぐるみで実践していただくことをはじめ、地域ぐるみで感染拡大を防いでいく努力をお願いいたします。

ここで第七波の起こった令和4年8月のメッセージをもう一度繰り返します。

自分や家族を守ることは社会を守ること・社会を守ることは自分と家族を守ることです。

皆様のご協力をお願いいたします。