2024/10/25
HPVワクチンに関する10月以降の接種スケジュールについて日本医師会感染症危機管理対策室長笹本洋一先生からの連絡事項を要約して掲載いたします。
厚生労働省からHPVワクチンに関する10月以降の接種スケジュールについての事務連絡
今後のキャッチアップ接種の取り扱いについて各自治体から照会があった内容を情報提供します。
ヒトパピローマウイルス感染症に係る定期接種については従来の対象年齢を超えて行うキャッチアップ接種の実施期間が令和7年3月31日までとされていますが、標準的な接種方法をとることができない場合4価及び9価ワクチンについては最短4か月で接種を完了する方法が示されており、HPVワクチンを令和6年度中に3回の接種を完了する場合は今年の11月末までの接種開始をあらためて検討するように記載されています。(接種開始時期が延長されました)
また、キャッチアップ接種の期間内(~7年3月31日)であれば、3回までの接種を完了できるかどうかにかかわらず、対象者に行った接種分については定期接種として取り扱って差し支えないとされています。(無料接種範囲の拡大)
日本医師会は厚生労働省に対し、接種を希望する医療機関へ必要とするワクチンが十分に供給されるよう強く申し入れを行っています。
上記の情報に基づき、接種対象の皆様へ情報提供いたします。
まとめ
HPVワクチンのキャッチアップ接種対象の方は以下の方々です
平成9年度生まれ~平成19年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2008年4月1日)の女性で、通常のヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの定期接種の対象年齢
(小学校6年から高校1年相当)で接種を逃した(受けていない)方
*過去に接種したワクチンの情報(ワクチンの種類や接種時期)については、母子健康手帳や予防接種済証等でご確認ください。
上記対象者の方でHPVワクチンのキャッチアップ接種(3回:無料接種)をご希望の方は、令和6年11月末(30日)までに、接種を開始することをお考えください。
また、令和7年3月31日までに受ける接種は、定期接種として扱われ無料になります。
(参考資料)
厚生労働省HP HPVワクチンに関する広報
日本医師会HP ヒトパピローマウイルス感染症に係る定期接種及び子宮頸がん